エリザベス女王杯 出走馬の過去レース分析 前編

週中考察

出走馬の過去レース分析

◾️アートハウス

前走の中山牝馬Sは前半1000m1:00.1のSペースを3番手からの競馬で4着。展開は向きましたが直線は進路なく外に出したことで追い出しが遅れました。1.2着馬に先に抜け出されて、そのまま上位と同じような脚色で差が縮まらずゴールしました。1着が54キロのスルーセブンシーズ、2着が52キロのストーリアで、アートハウスは57キロだったのでそこを考慮すると能力的には負けてないと思います。

2走前の愛知杯は重馬場で前半1000m1:03.9のSペースを3番手で先行して1着。展開は向きましたし、直線は馬場が良い外に出して伸びました。3着のマリアエレーナが56.5キロでアートハウスが55キロだったので、能力的にはややアートハウスが強いくらいかなと思います。

3走前の秋華賞は前半1000m59.7のMペースを先行し5着。問題のないレース内容でしたが伸び負けました。上位3頭とは能力差ある印象。

骨折明けの影響はわかりませんが、今年に入っての2走は強い内容で牝馬の中では能力高いほう。逃げ馬不在で展開も向きそうな感じ。内枠をひいてロスなく先行したい。

◾️イズジョーノキセキ

前走の府中牝馬Sは前半1000m1:00.0のSペースを後方からの競馬で9着。展開向かず斤量も1キロ重かったとはいえ見せ場なし。

2走前の札幌記念は稍重で前半1000m1:00.4のMペースを後方からの競馬で7着。最終コーナーはかなり外を回しましたがコーナーから伸びてきてました。ただ前とは差はそこまで縮まりませんでした。メンバーレベルも高かったので仕方ないかなと思います。

3走前のクイーンSは前半1000m59.9のSペースを後方からの競馬で5着。直線は進路なく残り100mくらいしか追えませんでした。斤量も57キロでかなり重かったのでその割には健闘できたかなと思います。

クイーンSでは斤量差が6キロある中でドゥーラと0.4秒差でしたし、府中牝馬Sではシンリョクカに先着してるので、リバティとマスクトディーヴァ以外の現3歳世代とは斤量差が2キロなら能力差はあまりない印象。ただ展開はあまり向かなさそう。

◾️ククナ

前走の小倉記念は前半1000m58.7の速めのMペースを中団からの競馬で6着。道中も内寄りを走れ問題ない内容でしたが直線は離されてしまいました。4着のマリアエレーナより2.5キロ軽かったので着順以上に能力は劣る印象。逆に3着のゴールドエクリプスは51キロでククナのほうが3キロ重かったので、能力的には互角くらいの印象。

2走前の七夕賞は前半1000m1:00.7のSペースを先行し2着。内枠からインコースをロスなく走り完璧な内容でした。展開も向きましたし斤量もやや軽めでした。メンバーレベルはあまり高くない印象。

3走前の大阪ーハンブルクCは稍重で前半1000m1:01.5のSペースを先行して6着。インコースをロスなく走れて内容は問題ありませんでしたが直線伸びず。斤量少し重かったことや距離も長かったことが影響か。

展開は向きそうなので七夕賞くらいの走りができれば好走の可能性もあり。ただ斤量は軽くないですし、マリアエレーナより能力少し劣りそうと考えると、他に優先的に買いたい馬は出てくるので今回は見送りの可能性は高い。

◾️ゴールドエクリプス

前走の大原Sは前半1000m59.0のMペースを中団からの競馬で1着。終始外を回して勝ったので強い内容でしたがメンバーレベルはあまり高くない。

2走前の小倉記念は前半1000m58.7の速めのMペースを後方からの競馬で3着。道中はインコースをロスなく走れ直線は外から伸びました。3着でしたが斤量は51キロと軽かったので同斤量ではマリアエレーナには能力劣る印象。

3走前のマーメイドSは前半1000m57.3のHペースを後方からの競馬で4着。最終コーナーで大外を回しながらポジションを上げましたが、直線は上位馬と同じような脚色で差が縮まりませんでした。斤量51キロで展開も向いたことを考えると、着順通りビッグリボンやウインマイティーあたりよりは能力劣りそう。

同斤量だとマリアエレーナやビッグリボンよりも劣る印象で厳しそう。

◾️サリエラ

前走の新潟記念は前半1000m1:00.6のMペースを後方からの競馬で7着。直線は伸びてはいましたが差が縮まるほどでもなく見せ場なし。斤量重かったですし調子があまりよくなかった感じのコメントあり。

2走前の目黒記念は前半1000m1:01.0のSペースを後方からの競馬で展開向かないなか3着。斤量も55.5キロで重めだったので内容は悪くなかったですが、外枠で終始外を回されてしまいました。同じく後方から4着にきたゼッフィーロがアルゼンチン共和国杯勝ってるので能力は高い。

3走前の白富士Sは前半1000m59.9のMペースを中団前目から差し切り1着。2着がドーブネでそこまでメンバーレベルは高くないですが完勝でした。

目黒記念の内容を考えれば新潟記念の凡走は能力不足とは思わないのであまり気にしない。ローズSではアートハウスと互角の内容なので牝馬では能力高いほう。末脚も良いものを持ってるので直線長めの京都外回りは合いそう。右回りは初めてなのでそこがどうか。

◾️ジェラルディーナ

前走のオールカマーは前半1000m1:01.1のSペースを後方からの競馬で6着。展開も向かなかったですし大外を回す競馬で厳しかったです。良いとこはありませんでしたが、斤量も1キロ重かったので評価を落とすような負けではない。

2走前の宝塚記念は前半1000m58.9の速めのMペースを後方から道中捲って4着。展開は向きましたが、イクイノックス、スルーセブンシーズ、ジャスティンパレスに次いでの4着なので強い内容。

3走前のQE2世Cは後方から伸びずに6着。同じような位置からプログノーシスは伸びて2着でしたが、海外ですし参考外。

去年は阪神でしたが同レースで勝ち、その後も有馬記念と宝塚記念でも古馬混合G1でも好走していて能力は高い。ここ2年間では距離が短かったと思われる阪神牝馬Sを除けば、牝馬に先着されたのはスルーセブンシーズ、マリアエレーナ、スターズオンアースの3頭のみ。意外とマリアエレーナには去年の小倉記念から、大阪杯、オールカマーとずっと先着されている。おそらく後方からの競馬になるので展開は向かなさそう。

◾️シンリョクカ

前走の府中牝馬Sは前半1000m1:00.0のSペースを中団からの競馬で10着。終始外を回らされたとはいえ見せ場なし。同じ位置でさらに外を回したルージュエヴァイユに突き離されているので力負けな印象。

2走前のオークスは前半1000m1:00.0のMペースを中団からの競馬で5着。リバティには離されましたが2着のハーパーとは0.3秒差で大きな差はない。終始外を回らされる競馬ではありましたが、ハーパーよりは少し能力劣っていそう。

3走前の桜花賞は前半600m34.0のMペースを後方からの競馬で6着。内有利のTBで外から伸びてきていたので着順ほどは悪くない印象で、2着以下とは能力差はそこまでなさそう。

オークス2着、秋華賞3着のハーパーにやや劣るくらいの能力で現3歳世代では能力高いほう。そのわりに府中牝馬Sでは完敗だったので正直3冠達成したリバティ、そのリバティに迫ったマクストディーヴァ、そのマスクトディーヴァに迫ったブレイディヴェーグ以外の3歳世代の能力はやや疑問。

◾️ディヴィーナ

前走の府中牝馬Sは前半1000m1:00.0のSペースを逃げて1着。どの馬も逃げずかかり気味で逃げるかたちになりましたが、逃げてからは折り合っていました。Sペースで2番手以下を離して逃げたので、本来の脚質とは違ったものの展開は向きました。それでも最後はハナ差まで迫られたので、今回のレース内容的には2.3着のルージュエヴァイユやライラックのほうが強かった印象。

2走前の関屋記念は前半600m34.5のMペースを4番手で先行して2着。レース内容は問題ありませんでしたが、直線抜け出したあとに物見をしてしまったとのこと。

3走前の中京記念は前半600m34.6のMペースを後方からの競馬で2着。外を回らされましたが追い込んできており強い内容。

前走は距離延長でかかっていたので更に400mの距離延長はあまりプラスには思えない。左回り5.3.0.4ですが右回りは0.0.2.3とあまり成績良くない。マイルでは能力高いですが中距離戦線のトップどころ相手だとどうか。ただそれは走ってみないとわからないのでオッズ次第。

前編は以上です。

まとめ

ということで

前編の馬たちでは
アートハウス
サリエラ
ジェラルディーナ
ディヴィーナ

の4頭に注目したいと思います!

ご覧いただいてありがとうございました!

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